半屋外空間|Case1.浦和の2つの家

浦和の2つの家 姉の家の外観 庭を挟んで奥に弟の家がある

『浦和の2つの家』は、中庭を共有するように2つの家が建ち、それぞれの家で緑を楽しめるようにしています。
それに加え、単なる外部空間ではなく室内のような「半屋外空間」をつくることで、内と外のつながりをより豊かにしようと試みています。

浦和の2つの家 姉の家 トップライトから光が入るカバードデッキ

道路側の「姉の家」では、アプローチからも見える2階に「カバードデッキ」と呼ぶ場所をつくりました。
カバードデッキは、離れとしてつくった彫金室と和室のあいだにあり、正面にヤマボウシやサルスベリ、ジューンベリー等を植えた中庭が見えます。屋根の一部をトップライトとしているため明るく、ほどよく囲まれているので室内の延長として、お茶を飲んだり読書を楽しんだりと寛いで過ごせるようにしています。

この時はまだ緑が小さいですが、やがて大きくなったら前後を緑に囲まれた雰囲気になるでしょう。

浦和の2つの家 姉の家 趣味の彫金をする部屋はカバードデッキでつながった離れになっている
浦和の2つの家 折り紙のようなかたちの天井をした和室 切妻屋根が交差する寄棟をモチーフにしたもの
浦和の2つの家 姉の家 和室からカバードデッキ、離れの彫金室を見通す 入口上の格子はパッシブソーラーシステムの空気の経路
浦和の2つの家 弟の家のアプローチ

敷地奥に建つ「弟の家」。玄関前でヒメシャラの木が迎えます。

浦和の2つの家 弟の家 庭とひとつながりになる和室

こちらの家には中庭に面した和室があります。
コーナーを開口部にしているためもともと庭とのつながりを強く感じますが、障子やガラス戸・網戸を壁に引き込むことでそのつながりが増し「半屋外空間」の心地よさを感じられます。
気候のよい季節は戸を開け放して、畳に横になるのが気持ちよさそうです。

浦和の2つの家 弟の家 コーナーの柱を残して建具を引き込み庭とひとつながりになる和室
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