駒沢のコートハウス
敷地は静かで伸びやかな住宅地ですが、従来の箱形の建て方では、室内を気兼ねなく開放できるほど周囲と十分に距離をとれません。
そこで、敷地中央にあった既存の樹木を活かしたコートハウスとしました。
中庭と2・3階の屋上庭園、3層の変化に富んだ庭が室内とつながり、暮らしを生き生きとしたものにしてくれます。
道路側の外壁に開口部がありませんが、前庭と屋上の植栽で通りからの表情を和らげました。
内部は各部屋から中庭が眺められるように計画しており、中庭には建て替え前からあったクマシデのほかにワビスケやエゴなどを植えました。
インテリアは木を基調として、温かみと品格が感じられるデザインとしています。
住まい手がお持ちのアンティーク家具が置かれ、一層落ち着きのある空間となりました。
茶を嗜む施主のため茶室があります。
待合いを兼ねた玄関から露路としての坪庭を通り、躙口からも入れるようにしています。
コンクリート打放しの壁と土壁を組み合わせることで、現代的な雰囲気のある空間になりました。
Data | |
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所在地 | 東京都 |
構造・規模 | RC造2階建て |
竣工年 | 2001 |
敷地面積 | 318.71㎡ |
建築面積 | 145.77㎡ |
延床面積 | 188.44㎡ |
施工 | 岡田建設 |
造園 | 高松造園 |